《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
と、あたし達の用件を
副顧問だという先生に
伝えてくれる。



あたしは加藤さんの後ろに
続いて中に入り、部長さんが
声をかけた先に目をやった
ところだった。



そして―――次の瞬間、
呼吸も忘れてその場で
硬直してしまう。



(ウ……ウソ………)



室内に散らばって、
思い思いの作品に
取りかかってる部員達。



それを見守るように、
後方の隅に椅子を置いて
一人座ってる、副顧問の先生。



「額?

そうか……サイズにもよる
けど、大丈夫だとは思う
けど――」


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