《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
しっかりとぶつかり合う視線。



あたしは動揺で何も考え
られなくなってて、目を
そらすことも、顔を背ける
こともできない。



(ど……どうしよう……)



まさか久住先生が、美術部の
副顧問だったなんて。



普通に生活してれば会う
ことなんてないって、
思ってたのに――…。




――心臓が壊れそうな
くらいドキドキしてる。



目が合ったのはほんの一瞬
なんだろうけど、あたし
にはものすごく長い時間に
感じられた。



だけどその時間は、やがて
久住先生の方から終わらされる。


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