《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
(お願いって何……?
こっそり見てて、バレたら
走って逃げて。
怒られるなら、わかるけど……)
不安と疑問が渦巻いて、
息が詰まった。
頬を強張らせて立ち尽くす
あたしに、久住先生は
困ったようにフワリと笑って、
「そんな緊張しなくてもいいよ。
何も、取って食おうって
いうんじゃないんだから。
そうじゃなくてね……
ホントに、“お願い”なんだ」
悪びれたようにはにかむ笑顔。
あたしは思わず聞き返してた。
「何なんですか、お願いって」
_
こっそり見てて、バレたら
走って逃げて。
怒られるなら、わかるけど……)
不安と疑問が渦巻いて、
息が詰まった。
頬を強張らせて立ち尽くす
あたしに、久住先生は
困ったようにフワリと笑って、
「そんな緊張しなくてもいいよ。
何も、取って食おうって
いうんじゃないんだから。
そうじゃなくてね……
ホントに、“お願い”なんだ」
悪びれたようにはにかむ笑顔。
あたしは思わず聞き返してた。
「何なんですか、お願いって」
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