《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
大量にコピーをする時用に
コピー機が3台置いてある
部屋で、先生に頼まれない
限り生徒が入ることはない
部屋だ。



中に入ると先生はすぐに
ドアを閉め、そのまま
そこに背中をもたせかけて
立った。



そしてあたしと目を
合わせてニコッと微笑むと、



「改めて。

……君に会えてよかったよ。

何年の誰だろうって、実は
ちょっと気にしてたんだ」



「……………」



無反応を装ったつもり
だけど、それはどのくらい
成功してただろう。


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