《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
部活中の生徒ならなおさらだ。



わざわざ見に行ったのは――
それは、あたしが――…。



「だからあの日如月さんが
覗いてたのが、本当に
初めてだったんだよ」



「そ、そうなんですか……」



なんて言葉を返していいか
わからなくて、あたしは
ぎこちなくそう言っただけ
だった。



先生の方から悪事を吐露
されるなんてシチュエー
ションは初めてだ。



驚きも大きいし、生徒の
立場でそんなの聞いても、
どうすればいいの……。




――そう思ってたら、次に
久住先生は、もっと意外な
ことを言ってきた。


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