姉×弟~ちょっと待って!~
「愛ちゃん?おーい」
「えっ」
目の前にはおいしそうなオムライスと大好きな輝。
ちょっと寝ちゃったんだ・・・
「ありがとう。おいしそう!!」
「いただきます」と言ってスプーンを取ろうとしたときだった。
輝が私の手をつかんだ。
「な・・・に?」
あまりにも真剣な瞳、私は直視できず目をそらした。
「姉貴。」
「だから何?」
「・・・愛ちゃん」
「・・・」
輝は悲しい瞳をした。そして視線を私の手に移した。
「“愛ちゃん”って呼んじゃだめなの?ずっと姉貴なの?」