姉×弟~ちょっと待って!~

輝だった。

「よしっ!」

一番カワイイと言っていたネコちゃんは持ち上がりそのまま「ポンッ」という音と共に下に落ちてきた。

「はい!」

「すごっ!結構やりこんでるの?」

「ん~、愛ちゃんが居たからじゃない?」

「・・・そっか。ありがとう!」

私が居たから?そんなことで取れるの?
1回で取れた輝のうまさには驚いたけど、“とって”って言ってないのに取ってくれたのがすごく嬉しかった。

「次、このゲームやろ~!」

私が指差したのはバスケのシュート回数を競うゲーム。

「負ける気しないよ?」

そりゃそうだろう。だって輝
はバスケ部のキャプテンなのだから。

「えっと・・・30秒だから・・・じゃあ10本ハンデちょうだい!」

「わかった!」

「本気でやってよね?」

「俺はバスケに関してはいつも本気!」

「そうだね(笑)」

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