姉×弟~ちょっと待って!~
ゲーム機は2台並んでいて、2人同時に始まるようだ。
お金を入れ、ゲーム機の前に立つ。隣にはバスケゴールを見つめる輝。
機械がカウントダウンを始めた。「ファイブ」「フォー」
「愛ちゃん、勝った方のわがままを1時間聞くこと。」
「ワン」「ゴー!」え?
ママママママジですかー!?何サラッと言ってんのよ~!
私はとりあえず無我夢中でボールを投げた。
これでも中学の時はバスケ部だったから結構ゴールしてるほうだと思う。
10本ハンデがあるし、大丈夫!そう思っていた。
「ピー!」どうやら30秒がたったようだ。
私の得点板には9本ゴールと表示されていた。
となると、光は20本以上ゴールを決めなければ勝てない。
30秒で20本は無理でしょ。
「輝、何本?」