【完】貴方が居たから。
恋はしない筈だった。
強引な友達
私が嫌いなモノ。
家族。
人付き合い。
そして、恋。
1人で過ごすのが何よりも好きだった。
煩いのや、喚く人間が嫌で、人間を避けて来た。
病院だって、本当にしんどい時だけ。
「ごめん、行かない」
望月憂愛、17歳。
自分でいうのもなんだけど、何事にも動じない。
「えー。ま、今回は強制参加だから!」
「は?」
…あり得ない。
今は放課後。
友達の豊田梢ートヨダコズエーに呼び止められたと思えば、合コンの誘い。
人数合わせだろうが、相手が良かろうが、私を誘わないで欲しい。