【完】貴方が居たから。
―章造 SIDE―



「諏訪さーん。久しぶりにランチしませんか?」



「んー…良いや」



経費削減の為、エアコンが切られた昼休みの暑い社内。

前々からシツコイ後輩社員の久保ークボーを交わして、一先ず一服の為に喫煙所へ。

空気清浄機から出て来る冷たい風を扇風機代わりに涼む。

そう言えば、小春があまりデートに誘わなくなって来た。

…ん?

俺、嫌われたとか?

何気にショックなんだけど。



「うわ…」



キャラじゃない自分に引く。

キモいって、自分。

ーー〜♪〜♪

噂をすればってか?

小春専用の着信音が鳴り響いた。
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