【完】貴方が居たから。
せっかくの、楽しい旅行なのに。
「人の弟に手出ししてんじゃねぇぞオッサン…」
ーーバシャッ
彼は兄貴の頭を掴んでた男を海に向かって蹴り飛ばした。
「誰だてめぇ!!」
「初代・夜叉王やけど。
ガキみてぇな事を訊くんやな」
「何でここにいる!」
「――関係ねぇんやし、良い歳してガキに絡んでんじゃねぇよ…」
紀斗さんは低い声で周りを脅し、隙を突いて殴り飛ばす。
小さい男が、私と倉木さんの足元まで転がって来たけど、立ち上がるのがやっとの様子で、彼の強さがわかる。
「人の弟に手出ししてんじゃねぇぞオッサン…」
ーーバシャッ
彼は兄貴の頭を掴んでた男を海に向かって蹴り飛ばした。
「誰だてめぇ!!」
「初代・夜叉王やけど。
ガキみてぇな事を訊くんやな」
「何でここにいる!」
「――関係ねぇんやし、良い歳してガキに絡んでんじゃねぇよ…」
紀斗さんは低い声で周りを脅し、隙を突いて殴り飛ばす。
小さい男が、私と倉木さんの足元まで転がって来たけど、立ち上がるのがやっとの様子で、彼の強さがわかる。