【完】貴方が居たから。
「あ、そうだ…」



「ん?」



「何でもない!戻ろ!」



小春は何かを言いかけて、はぶらかした。

そそくさと部屋を出てしまい、訊くに訊けない。

私も続いてリビングに戻ると、紀斗さんと兄貴も帰って来ていた。



「体調どないなん?」



「大丈夫だよ」



顔を見たら元気になれた。

何て、ちょっと大袈裟かな?



「あんま無理したらあかんで」



「してないよ?楽しかったし」



ソファーに並んで座ってると、倉木さんがニヤニヤしながらお茶をグラスに注いでる。



「何ですか?」



「や、何でもないよ!」



…キモいですって;;




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