【完】貴方が居たから。
食事を終え、私は外の水道で全員の水着を手洗い中。
新品の洗濯機っぽいから、塩臭くするのが嫌だからだ。
タライに水を張り、洗剤で型崩れしないように注意しながら洗ってると、犬の散歩をしてるおばあちゃんが近付いて来た。
「おや。見掛けない顔の子だね」
「初めまして。私、東雲さん家の小春ちゃんと友達で、今日、一緒に来たんです」
「そうかいそうかい。楽しんで行きんさいね」
「ありがとうございます」
興奮してるわんちゃんを見て、おばあちゃんはもう帰ろうとしてる。
しかし、「そうじゃ…」と言って、振り返って来た。