【完】貴方が居たから。
「憂愛ちゃん…」



「おはようございます。ずっと…ここに?」



電気が点いてなかった。

今は朝陽が射し込んでるけど、夜中は暗かっただろう。



「3時頃にやっと小春が寝て、それからね」



無糖のアイスコーヒーをグイッと一気に飲み干した諏訪さんは、疲れきってる。

薬を入れると、眠気がなくなると聞いた事がある。

小春もそうなのだろうか。



「大丈夫、ですか?」



「うん。慣れてるから」



「“慣れてる”…?」



どういう事だろう。

諏訪さんも経験者なのだろうか。
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