【完】貴方が居たから。
諏訪さんは「この話は内緒ね」と、小春の様子を見に行った。
「…おはよう」
そこに現れた兄貴は、何故か顔に痣をいくつか作り、口から血が出てる。
「何、その傷…」
「知り合いと、ちょっと…」
私は言葉を濁す兄貴に「言って!」と詰め寄る。
逃げて、避けてた兄貴にここまで話を聞き出そうとする日が来るなんて。
自分でも不思議だ。
兄妹として、昔は仲良かった。
家族としての絆が、また繋がろうとしてる。
心配だって、してるんだ。
“大丈夫?”だなんて、素直に訊けない私だけど、ちゃんと心配する。
「…おはよう」
そこに現れた兄貴は、何故か顔に痣をいくつか作り、口から血が出てる。
「何、その傷…」
「知り合いと、ちょっと…」
私は言葉を濁す兄貴に「言って!」と詰め寄る。
逃げて、避けてた兄貴にここまで話を聞き出そうとする日が来るなんて。
自分でも不思議だ。
兄妹として、昔は仲良かった。
家族としての絆が、また繋がろうとしてる。
心配だって、してるんだ。
“大丈夫?”だなんて、素直に訊けない私だけど、ちゃんと心配する。