【完】貴方が居たから。
「妹に苦労を掛けて、謝りがないんは許せへん」
「誰だよお前」
「どう見ても、憂愛の彼氏やんか」
…何を言ってるの?
サラリと嘘を言う高瀬紀斗。
私は目を見開きながら、彼を見た。
「だから?」
「―――俺の女を苦しめるヤツは、兄貴やろうと殺るぞガキ…」
そっと低い声で言う彼に、私はドキッとした。
恐怖とは違う。
意味がわからない自分の感情に、唇を噛む。
突っ込む事も出来ない。
「な、何なんだよ!あんた!;;」
兄貴は情けないほどに、ビビってる。
高瀬紀斗は「普通のサラリーマンやで?」と、ニヤリと笑う。
「誰だよお前」
「どう見ても、憂愛の彼氏やんか」
…何を言ってるの?
サラリと嘘を言う高瀬紀斗。
私は目を見開きながら、彼を見た。
「だから?」
「―――俺の女を苦しめるヤツは、兄貴やろうと殺るぞガキ…」
そっと低い声で言う彼に、私はドキッとした。
恐怖とは違う。
意味がわからない自分の感情に、唇を噛む。
突っ込む事も出来ない。
「な、何なんだよ!あんた!;;」
兄貴は情けないほどに、ビビってる。
高瀬紀斗は「普通のサラリーマンやで?」と、ニヤリと笑う。