【完】貴方が居たから。
そこまで気心知れた間柄でもないと思うのに。

しかも一回り下の私に向かって。



「椎都…後でタイマン張ろうや」



「うん。ごめんなさい!」



反省してるようには見えないけど、タイマンなんてやられたら、倉木さんの命が危ないから止めよう。



「てか、先輩はいつ来たんですか!」



…そう言えばそうだよ。



「紀斗の弟が“ロリコン”て、驚いてる時から居ただろ!」



私は「梢しか気付かなかった」と流して、小春が頼んだたこ焼きを一個だけ貰った。



「俺はいつからいじられキャラになったんだ…」



倉木さんは落ち込み中。
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