【完】貴方が居たから。



―――腰の痛みで目が覚めた。

隣を見れば、規則正しい寝息を立ててる紀斗さん。

私はしっとりとしたため息を吐きながら、下を見る。

下着を着ていて、彼がしてくれたのだとわかる。



「3時…」



2時間は寝てたのだろうか。

ベッドを抜け出し、服を着てからテレビを点けた。



『あぁん…舐めて…あん…気持ちぃ…――』



だが、すぐに後悔。

…点けるんじゃなかった!;;

テレビを消そうにも、上手くリモコンのボタンを押せない。

喘ぎ声と水音が部屋に響き渡る。



「…憂愛、起きたんか…?」



何とも最悪なタイミング。
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