【完】貴方が居たから。
あれから部屋に入り、着替えたらすぐにベッドに寝転がった記憶はあるけど、そこからはない。
どうやら寝てたみたいだ。
掛け時計を見れば9時半。
学校は完全に遅刻してて、やる気も起こらない。
ボーッと考えるは彼の事で、胸がきゅんとしたり、悄気たり…。
どうしてこんな気持ちになるんだろう。
…恋人、か。
たった一言ですれ違いを見せた私たち。
私が子供過ぎたせいだろうか。
一緒にいて欲しいと思ったのに。
一緒にいたいって、私…。
「好き…?」
…好きなの?
高瀬紀斗を――?