【完】貴方が居たから。
それにしても、抜けないように説得とか、馬鹿なんじゃない?
…何で、私が。
「貴方がいつまでも、犯罪を犯す事が私には理解不能なんですけど。いい加減、大人になったらどうですか?醜い。人として神経を疑いますね」
「……」
村岡明宏とガッチリ視線が合う。
無表情で私を見てる。
…キレる?
悔しいわけ?
「憂愛ぁ゛ーッ!!;;」
怖じけない私に村岡明宏が笑った瞬間、兄貴の大きな声が耳に届く。
振り返れば、昌宏が金属バットを振り回して私に近付いて来る。
逃げるに逃げれない――。
そして、自分でも痛々しい音が耳に止まらず、体中に反響(こだま)した。
…何で、私が。
「貴方がいつまでも、犯罪を犯す事が私には理解不能なんですけど。いい加減、大人になったらどうですか?醜い。人として神経を疑いますね」
「……」
村岡明宏とガッチリ視線が合う。
無表情で私を見てる。
…キレる?
悔しいわけ?
「憂愛ぁ゛ーッ!!;;」
怖じけない私に村岡明宏が笑った瞬間、兄貴の大きな声が耳に届く。
振り返れば、昌宏が金属バットを振り回して私に近付いて来る。
逃げるに逃げれない――。
そして、自分でも痛々しい音が耳に止まらず、体中に反響(こだま)した。