【完】貴方が居たから。
「な、何で呼び捨て――ッ!?」



小春はキレちゃうし…。

私は梢と目を合わせてため息。



「…すいません。法務部の高瀬紀斗をお願いします。望月憂愛と言えば、わかって貰えます」



「わかりました――」



助け船のつもりだったのに、受付の人から睨まれ、私は思わず眉間にシワを寄せた。

意味不明。

最悪、最低なんだけど。



「梢、どう思うっ!?」



「ど、“どう”って…;;」



小春はまだ怒ってる。

3機あるエレベーターの扉をジーっと見据えてると、5分も経たないうちに紀斗さんが来た。
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