【完】貴方が居たから。
考えを改めたのだろう。

もっと大人になったんだろう。



「疲れたー…;;」



梢は喫茶店を出ると、駐車場のタイヤ止めに腰を下ろした。

修羅場ではなかったし、疲れはしないと思うけど。



「…あれ、高瀬?サボってんのか?」



そこに誰かが現れた。

紀斗さんと変わりない、180センチ位の長身でとても爽やかな人。

並んで立った2人は、雑誌の表紙になれそうなほど眩しくてカッコいい。



「何や、お前か」



「お前は口を慎めよ?てか、高校生と仲良くしてナンパか!」



「アホな事を言うな」



掛け合いからして同期の人だろう。

私は立ち上がった梢と頭を下げた。
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