【完】貴方が居たから。
「…わかった。何とか連れて帰って来るよ。竜哉兄、いつもごめん」
電話を切り、頭を抱える。
…“何とか”って、どうすんの?
自分で言っててわからない。
いっそのこと、迎えに行くの止める?
祖父母は嫌がるし、頼れる人、居ないんだけど。
「はぁ…っ」
とりあえず、スクールバックだけを取りに戻る事にした。
観葉植物の陰から出て、席に行けば、みんな盛り上がり中だ。
高瀬紀斗は1人、ワインを呑みながら、煙草を吸ってるけど。
「梢、ごめん。行かなきゃいけない場所あるから帰る」
「え…何、言ってんの?」
…“帰る”だけど。
電話を切り、頭を抱える。
…“何とか”って、どうすんの?
自分で言っててわからない。
いっそのこと、迎えに行くの止める?
祖父母は嫌がるし、頼れる人、居ないんだけど。
「はぁ…っ」
とりあえず、スクールバックだけを取りに戻る事にした。
観葉植物の陰から出て、席に行けば、みんな盛り上がり中だ。
高瀬紀斗は1人、ワインを呑みながら、煙草を吸ってるけど。
「梢、ごめん。行かなきゃいけない場所あるから帰る」
「え…何、言ってんの?」
…“帰る”だけど。