【完】貴方が居たから。
エレベーターの前で待つ4人。

倉木さんは「猛獣に襲われなかったー?」なんて言いながら、私たち女子をエスコートして入れてくれた。



「“猛獣”って何や」



「え?お前、ライオンの仲間じゃなかったか?」



「熊じゃないんすか!」



男3人のクダラナイけど仲慎ましい会話にクスクスと笑いながら地上に出た。

倉木さんオススメの場所。

―――私はまだ気付いていなかった。

最悪な出来事が起こるって事を。

あれだけ嫌だった人と、この場所で再会を、果たすなんて――…。




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