【完】貴方が居たから。
小春を止めようとするけど、時既に遅し。

小春に話し掛けられた人は背筋を正し、小走りで応接室と書かれた部屋に行ってしまった。

私は顔を引きつらせながら、出て来た倉木さんと紀斗さんに頭を下げた。

ーーバンッ

…っ!!;;

その刹那、小春がカウンターを両手で叩いた。



「こそこそと何してたんですか!
捜したんですよ!」



…んな、勝手な;;

倉木さんも紀斗さんも苦笑してるんだけど;;



「小春ちゃんたち、どうしたの;;」



「倉木さんにお話がありまして。
とりあえず、一発…」



「「ダメダメ!;;」」



私と梢は、今にも倉木さんに飛び掛かりそうな小春を止めた。
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