【完】貴方が居たから。
事情説明が先。

そして、ここで暴れさせるにはいけない。



「俺、何かしたかな?;;」



「俺が知るわけないやん」



「倉木さん…貴方って人はぁ゛ーッ!!」



「小春、暴れないで!;;」



凄いお嬢様だと思う。

こんなお嬢様はきっと、小春だけだ。



「憂愛、止めるなぁ゛ー!!」



「耳元で叫ばないで!;;」



右耳の鼓膜が破れたら、何も聴こえなくなってしまう。

やっと方耳だけで平気になったのに。



「…小春、良いよ。殴るなんてダメだよ…」



「梢…」



やっと大人しくなった小春。

梢はまた泣き出しそうだ。
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