【完】貴方が居たから。
私は倉木さんに再度、頭を下げて手招き。

完全に引いてるけど、話はちゃんとしないと。



「お時間、頂けませんか?
無理だったら、改めて出直しますから」



「構わないよ。こっち来なよ」



私たちは応接室に案内された。

梢と小春の腕を引っ張り、周りの方に頭を下げながら入ると、紀斗が資料を片付け、冷たいお茶を出してくれた。

小春はぷくーっと頬を膨らませてる。



「やっぱり俺、何かやらかしたよね;;」



「…いや、倉木さんが悪いわけでは」



私は小春に拗ねるのを止めさせた。

話もややこしくなるし。
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