【完】貴方が居たから。
…仮にも大人でしょ?



「29歳や、30歳か知らないけど、何なんですか?」



「え…;;」



「お見合いを受けたとなれば、梢とのデートは何だったんですか?
遊び?暇潰し?良い歳してふざけないで下さいよ!!」



「憂愛、落ち着け!;;」



落ち着けるわけがない。

こっちは、梢は真剣に想ってて、楽しんでたのに。

…思わせ振りが許されるの?

許せるわけないじゃん!!



「…最低ですね。一回りの若い女を振り回して」



だから、キツい一言をぶつけてしまった。

固まる倉木さんを睨み付けながら立ち上がる。
< 91 / 200 >

この作品をシェア

pagetop