DWD―デジタルワールドダイブ―
第1章
 



勉強も運動も人並みに熟せない僕を、周りが哀れんで見ていたのは知っている。


その視線から逃れる為に、僕は僕自身の世界を創りだそうとディスプレイの前に存在している。




僕を必要としてくれる世界。




そんな世界を見付けたのは彼女に出会ってからだと思う――。




 
< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop