2人のユウを繋いだ空
──ピンポーン
予定通りの時間に紗耶香はやってきた。
大きい袋を持って……
「由宇ちゃん、今日は紗耶香が飛びっきり綺麗にしてあげまぁ-す。
でも、まだ沢山時間あるからねぇ……、ちゃんと詳しく聞かせてもらいますよっ。」
あらららら。
紗耶香のテンションは電話の時のまま高かった。
「ん~、話すって言うことがないんだよね~。」
「そんなわけないじゃんか。」
「メールだけ、しかも3通ぐらいだよ。」
「………ん、そうかも。
じゃあ今日帰ってきたら、いっぱい聞かせてもらうんだから。」
「はいはい。」
「もぅ-!真剣に頼んでるのにぃ-!!」