2人のユウを繋いだ空
テキパキとメイクをしていく紗耶香。
されるがままになってるあたし。
「ん。我ながらいい出来っ!」
鏡を渡されそれを覗くと、いつものあたしとは比べものにならない、別のあたしがいた。
だからといって、濃いメイクじゃなくて、ナチュラルなんだけど、なんとなく、あたしに合うようになってるような感じがした。
「ありがと。紗耶香。
可愛くしてくれて……。」
「紗耶香ね~、朝の時間に由宇ちゃんに一番似合うメイクを研究して来たのっ。
だから、似合って当然!
まぁ、由宇ちゃんは元もすっごくいいから、してなくても十分なぐらいだと思うけど、まぁ…先輩に会うんだし、しかも2人だしさ~。
やっぱり…ちょっとだけいつもと違う方がいいと思ってね。」