2人のユウを繋いだ空
「本当…?
こんな俺でいいの?」
「ふふ、それはあたしの台詞です、先輩。」
──ぎゅ-。
正面から抱きしめられる。
あたしの肩に先輩が顔をうずめる。
愛が詰まってる、優しくて、だけど凄く強い抱きしめ方。
「付き合って。」
小さい声で、あたしに再度告げる先輩が愛しくて、愛しくて、あたしは先輩の背中に腕を回しながら、「はい。」と言った。
先輩と触れ合っているすべてから先輩が感じられて、とてつもない幸福感があたしを襲った。
幸せ。ただ、それだけ。