2人のユウを繋いだ空
「遊先輩、合格おめでとうございます!」
会って一番にあたしは“おめでとう”を言った。
電話では伝えたけど、やっぱり入試はとっても大変なことだから、しっかり先輩を誉めてあげたかった。
「ありがと、由宇ちゃん。
これで由宇ちゃんが受験生になっちゃうけどね。
離れずに住んで本当に良かった。
俺めっちゃ嬉しい。」
「あたしは、専門学校行くん予定なので、あまり受験勉強しないと思います。
だから、ずっと一緒にいましょうね~。」
なんか、いつもより気持ちをいっぱい伝えられて、嬉しかった。
やっぱり、なんやかんや言っても、わがままとか先輩を苦しめるようなこととか、絶対しなかったから……、無意識にいろいろ我慢してたみたい。
今日からは、願望だけど、ちょっぴり甘え上手になりたいな。