あたしだけの君でいて。

圭ちゃんはあの約束も、ゆびきりげんまんも、忘れたかのようにあたしとは関わらない。


あたしも圭ちゃんとは関わらない。





今では”圭ちゃん ”と心の中で呼ぶことさえ躊躇う。



だから、いつしか心の中でさえも”彼 ”と呼ぶようになっていた。



頭から時和 圭を消し、彼にした。




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