学園レモネード

「うん。あたし、本気で好きになった人には緊張しちゃうんだよね。」

「意外。最初からお互いに慣れてたのかと思った。」

「あ、彼は慣れてたかもしれないよ。」


ふと運動場をみると色んな運動部が部活をしている。

サッカー部の友達がシュートを外したボールを取りにいった時、教室にいる私達に気づいて手を振ってきた。

思わず手を振り返す。

「篠崎くんとはこんなこと出来ないんだよなー。」


「ま、好きな人にはそんなもんだよ。」



それから少し話して帰った。


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