学園レモネード
「そういえば、何で高校でバスケ部入らなかったの?」
それは………
女の子らしいって思われたかったから、だなんて言えないっ!
入ると、暑いから髪切りたくなるだろうし…。
「うーん。き、気分?」
「そうなんだ。」
よかった。怪しまれてない。
「公園には毎日いくの?」
「毎日ではないけど…練習が軽い日とか午前中のときとかかな。」
不定期かあ…。
でも、これからも毎日帰りが楽しみになる。
「あ、ここです。ちょっと待っててね。」
家の前で待っててもらって全速力で自分の部屋に行った。
「凛、遅かったじゃない。何してたの?」
「ちょっとあとでー!!急いでるの。」
「何に急いでるのよ~。」
階段を上ると急に扉が開いてぶつかりそうになったのを何とか防いだ。