君とした約束
その言葉を口にした刹那には嘘はなかった。
だって真っ直ぐ私の目を見て答えたから。
きれいな瞳して。
私でも憧れるくらいに。
『何じっと見てんだ?』
不思議に見て、ニヤリと笑っている。
「ごめん…」
下を向いて側にあるグローブを見つめた。
『そんな顔すんなって!琉璃は笑え!
琉璃の笑顔は世界一なんだし☆』
照れた顔をグローブで隠す刹那。
世界一なわけないのに…
意外と照れた顔、可愛い。
「ありがと」
『…』
私は刹那が隠してるグローブをどけた。
「刹那照れてるぅ!」
『ちょっ、琉璃!!』
お互い目がバッチリ合って、今度は笑った。