君とした約束
そして刹那と走ってやっと8キロまできた。

この堤防は1キロごとに看板が建てられている。



「はぁ、はぁ…」

『体力切れるの早!』



私よりちょっと先に刹那が走っている。

刹那走るペース早いし…



「だってぇ、はぁ、はぁ」

『大丈夫か?』



そう言って私の走るペースに合わせてくれた。

やっぱり優しいね。

私なんておいて先走っても良かったのに…



「ありがとう」

『んじゃ、あと1キロ頑張ろうぜ!』



気付けばもう9キロ地点の看板を通り越していた。

この暑い中走ってると、太陽が嫌いになる。

意地悪してくるみたい。

だけど、刹那と2人で走れた事が何よりも嬉しい。


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