ドリーム!
「でもさ、もしも俺がいなかったら家どうしたの」

「借りる金ないから野宿」

「マジかよ」

「だって金ないんだもん」

そう言うと丸中は財布をとりだした。

「見てみろよ」

なるほど。
丸中の財布の中には1056円しか入っていなかった。

「これじゃコンビニ弁当ぐらいしか食えないな」

「だろ?これからどうしよう」

「バイトは」

「バイトはダメだ」

「何でさ?」

「いや、なんでもないよ」

「ふぅん。まぁいいや。あ!あれが俺んちだよ」
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