Your loving 愛実
食堂に行ったら人いっぱいで
騒がしかった。
「人多いね。どこ座ろ」
あんま人多いの好きじゃないけど
文句言えないから我慢しよ(苦)
「あそこ二つ空いてるよ。
行こ」
美香が指さしたところ見たら
一番端の窓側だった。
座って外見たら、雲ってて
低い音でたまに雷も鳴ってる。
何かの前兆みたいで薄気味悪い。
「見て愛実、体育館に誰かいるよ」
美香の視線の先は
体育館の横扉の中。
「あれ勇樹じゃん」
よく見たら一人で1on1の練習?
みたいのしてるし。
「よくやるわ。自主練だなんて」
美香がコーヒー飲みながら言った。
「本当。あいつが一人でやんのも
珍しいよ」
「そ-なんだ。大好きなお食事時間削ってまで
何考えてやってんだろね」
勇樹頑張ってるけど無理しすぎて
ないかな。
最近朝も走ってるって聞いたけど…。