Your loving 愛実
「お前とあいつじゃ
つりあわねぇから。
諦めろ」
何?
何?!
何なの?!
目の前が真っ暗になった。
何も知らないあんたに、
なんでそんな事言われなくちゃ
なんないのよ…!!
「……っえ?」
「勇樹のバカ!」
涙が込み上げてきた。
ここにいられない。
私は走った。
涙であまり前も見えなかった。
私だって分かってるもん。
夏川先輩とつりあわないことくらい。
こんな私が夏川先輩に
似合うわけないもん。
…でも、
でも、勇樹には言われたくない。
ずっと一緒だった勇樹なら
わかってくれると思ってたのに。