Your loving 愛実


勇樹が私に気付いて手振ってる。


“プィ”


そっぽ向いて違う方向歩いちゃった。


何やってんだろ自分。


普通に挨拶して謝りゃいいのに。


「ぉ〜い!愛実!」


「…」


「また無視かよ」



勇樹走ってこっちまで来てくれた。


「おはよ、勇樹」


「オッス愛実。
昨日はごめんな。俺…実は、」


「ごめん。私も、昨日勝手に泣いてどっか行っちゃったりして。」



「え?…あ、あぁ良いよそんなの。
俺が言い過ぎたせいだし。」



何か緊張してる気が…する。   


気のせいかな?



「一緒に学校行こぉぜ」


”…ドキッ”


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