新聞部部員AとBの事情。
「前後左右お友達大作戦が!!」
この際斜めでもいい。
適当に廊下や階段を走り回りながら、みくは昨日散々考えていた作戦の復習をしていた。
通っていた田舎の中学校からはちょっと離れた高校。
ブレザーも初めて。
電車通学も初めて。
初めての道、初めての景色、初めての校舎。
楽しみでしかたない。
いっぱい友達作って高校生活を“えんじょい”するのだ!
そんなわけでこんな所で出鼻をくじかれては困る。
兎にも角にも早く行かなければ!
と、階段の踊場で意気込んだのがいけなかった。