新聞部部員AとBの事情。
柚木がいうには。
初めは焦って、降ろして下さいと暴れていたが、そのまま樽を担ぐように体育館まで運んでくれたとのこと。
『案内?めんどくせぇ!』
何故担いで運ぶ事より口で説明するのが面倒くさいのか。
今度じっくり脳のチェックをする必要がある…と利郎は密かに計画を立て始めた。
…………………
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…「いやあの!簡単に教えてくれるだけで大丈夫なんで!」
「あーガタガタうるせぇ奴だなぁ!俺もそっちに用事があるからついでだって行ってんだろ!!」
既にずんずん進みながら変なタンクトップ男はドスをきかせる。
端から見れば巨人に拉致られているコロボックルだ。