新聞部部員AとBの事情。




…その後、ふわふわした感覚のまま、ギリギリ校長の挨拶前に列に紛れ込み、入学式欠席を免れた。


「えーー、皆様、入学まことにおめでとうございます。我が校はー………」


校長の挨拶がみくの頭上を飛んでいく。







…『飛行機雲だな、チビ!!』…



……。






もう一度、

会いたいな、

会えるかな、




そんなに簡単には会えないかな…





「みく…あんた今まで何やってたのよ」

コソコソ話しかけてくれたミカへの返事もそこそこに、みくは頬を微かに染めながら放心していた。






…『俺は真っ直ぐなもんが大好きだ!』…




また


会いたいな



会いたいな…。









そんな事を思ってる内に校長の挨拶も終わり、司会の男子生徒(多分生徒会)がマイクを握る。







「続きまして、恒例の部活動のご紹介に移らせて…ガタガタっ…キーーィン!!ちょっ…君…っ!!まだ順番が…っ!!」


「よーーぅ、一年坊主の諸君!!」











再会は、思いのほか早かった。









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