新聞部部員AとBの事情。






なんで、知ってたんだろう。





こちらが疎ましく思っていたのを知っていて、それでも無邪気に喋りかけていたのか。




『先輩!何読んでるんですか?』


『先輩!大変です!お茶葉が切れました!』


『先輩ー。まだココの部員を把握しきれてません。後何人隠れ部員さんがいらっしゃるんですか。』


『先輩!見て下さい!外に部長達発見です!』









『先輩!』











「…変わった生き物だな。」




建て付けの悪い扉をガラガラと歯切れ悪くしめて、利郎は世の中にはまだまだ分からないことがたくさんあるものだなと職員室に足を向けた。








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