新聞部部員AとBの事情。
しかし、予想外だったのは部長本人の反応だった。
すぐにでも、ふざけんな!8年越しの告白をそう何回も出来ると思ってんのか!とか言うもんだと思っていたのに、考え込むようにだんまりを決め込んでいる。
「(嘘だろう?あんなにこっぴどく振られたのに。)」
“この○○○野郎!!黒板に顔突っ込んで○○して死んじまえ!!”
…今思えば、普段お嬢様を装って猫被りしていた姫も、教室に戻れない原因を作った一人なんじゃないかな?と利郎は首をひねる。
淀野達につき合わされ、良く分からないまま部長の教室を見に行った時の事はよく覚えている。
給食の時間に教壇に登り、ドヤ顔で歌に愛を乗せる部長は、利郎には宇宙人か何かに見えた。少なくとも同じ人類のなせる事ではない。
鈴木と山本は部長頑張れ~!とヒヤヒヤハラハラしてるし、
淀野は鬼畜よろしくニヤニヤしてるし、
…緋芽先輩は泣きそうだし。
悲惨な現場だった。