新聞部部員AとBの事情。
誰もが、え?っと息を飲む。
まさかここに乗り込んでくるなんて思っても見なかった。
噂のイケメン男子、崇城純一。
利郎は密かに彼のことを“悲劇のヒロイン男子”と呼んでいる。
今回の件も、相当なとばっちりなのだ。
可哀想、運がない、タイミングが悪い。
これら全て彼のためにあるような言葉である。
そんな彼が、何のためにわざわざこんなところに?
利郎は最近把握できてない事ばかりで途方にくれる。
予期せぬ事態というのは、こんなに重なる物なのか?
「…っ前田!話がある!!」
「…あ゙ぁ?」
…ああ、本当に。
なんてタイミングの悪い男なのだろう。