新聞部部員AとBの事情。
「あ、」
そう思った時には勝負はもうついていた。
崇城の右ストレートが綺麗に決まっていた。
脳みそに直接キタらしい部長はそのままダウン。
部長の白眼に血が上ったのは鈴木と山本だった。
「おっまえ!今のは卑怯だろうがよ…っ!」
卑怯もなにも利郎が出した声なので崇城は全く関与していない。。
崇城は部長をやっとの思いで倒した所なのにまた違う奴に殴られそうになったので思わず
えっ?!と避けてしまった。
パッと目の前の標的がいなくなってしまった鈴木はそのままの勢いでバランスを崩し山本に突進。
「あ…」と言ってる間に山本は雑品と一緒に雪崩のように倒れていく。
利郎はその最後に倒れそうな重い脚立の端に、柚木がいるのが目に入った瞬間、もう足が動いていた。
「っ…あの馬鹿っ!」
ガラガラガッシャーン!!
「うわっ!」
「!」
「キャ!!」