新聞部部員AとBの事情。



彼は学年で、いや全校の中でも異様に目立っていた。


その鍛え上げられた筋肉を目立たせる為にカッターも着ず年中タンクトップ。

男らしい太い眉毛。

大きく見開かれた攻撃的な瞳。

下品に笑う大きな口元。

総合すると悪魔のようなタチの悪い顔立ち。


そしてがたいの良さはラグビー部にも負けない。


これだけならまだ良いが、この前8年越しの片思いが砕け散り、

その原因である『ぶっ殺してやりてぇ』ほどのイケメン崇城純一をコソコソ真似して(やめておけば良いのに)前髪を伸ばし出し、

髪質の問題でうねうねとうねったソレは女子達から悲鳴が上がるほど汚らしかった。


ついでに言うと根性もそうよろしくない。


何と言ってもあの色男を隙あらば集団で襲っているのだから。(加勢する淀野達も淀野達だが。)




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